mediPhone導入事例インタビュー

医療法人 徳洲会 湘南鎌倉総合病院様

医療法人 徳洲会 国際医療支援室
プロジェクトリーダー 渡部昌樹様

医療法人 徳洲会 湘南鎌倉総合病院様

ご導入の背景をお教えください

プレスリリースの記事で、メディフォンを知りました。医療通訳自体は、病院内ではとてもニーズはあったのですが、当初は利用するにはハードルが高い環境だったんです。契約条件についても、やはり固定費を払い続ける、というのはハードルが高かった。それでも、病院内でのニーズは高くなる一方で、そんな中、メディフォンについては、使った分だけの支払いという従量プランがあったので、病院としてはとてもありがたかったので、即決でした。今は、月額プランになってしまったけど。
(注: 以前は、従量プランがございましたが、2016年5月現在、メディフォンのよりよいシステム提供のため、改訂を行い、月額(もしくは年額)のプランのみになっております。)

大きな視点になりますが、医療通訳の質についても、正直まだまだこれからの分野だと思っています。そういったところを一緒に学びながら、成長しながら、クリアにしていければいいなと考えていたので、そういった発想をもっているところにお願いしようと思ったんです。
メディフォンを導入する当時は、他もいろいろ比較検討していましたが、高額な料金体系だったり、いろんなオプションサービスはあったものの料金に見合うものではないと感じたり、そもそも医療通訳の質についても果たして見合うのか、と考えていた部分もありました。

ご利用いただいた感想、ご意見などございましたら、お聞かせください

希少言語を利用する機会が多くあります。日本にいる希少言語の医療通訳者は少ないので、メディフォンなどの仕事を通して、どんどん学んでいただき、通訳をする機会をどんどん創出していく、というのは、私たち医療機関としても協力することだと思っていますし、重要なことだと考えています。医療通訳の方々がスキルアップできる環境を作っていくというのは、お互いにとって必要なことだと思っています。ケースによっては対面通訳も必要ですが、利便性を考えると電話やそれに準じるものでの通訳が必要だと思っています。医療通訳は、取り組むのに難しい課題だとは思いますが、一緒に成長していきたい、という思いは我々も同じです。できるだけ協力していきたいと考えています。

希少言語の患者様は増えていますか?

ネパール、ベトナム、ミャンマー、ラオス、東南アジアの地域の患者様は増えていますね。メディカルツーリズム、というより、仕事を求めて日本にいらっしゃる方が増えてきている感覚があります。希少言語といっても、神奈川県では、ネパールなどの方も非常に多く、「希少」とも言えない状況になっていると思います。ベトナムの方も同様、留学生や日本で学ばれる方もかなり増えてきています。英語だったら通じることもありますし、例えば、モンゴルの方の場合は第2言語がロシア語の方もいらっしゃるので、ロシア語で対応する、といった形で、代替の言語で話すことによって、コミュニケーションをまず図ることを優先しています。加えて、海外の患者様から、「もしかしたら自分たちの言葉を話せる人がいるのかな」と期待されて相談を受けることもあります。いろんなニュースやメディア、取材などを通して外国人患者の受入れに関して伝わることも多くなりましたし、そういった期待を裏切らないように病院としては努めていきたいと考えています。

メディフォンの使い方でご不明な点はございますか?

それは私たちの部署の課題です。メディフォンの使い方については、一度「使い方研修」を行っていただきましたし、好評でしたよ。ただ、研修に参加するスタッフは、国際対応を行っているスタッフに限定されてしまっていたので、院内での周知は、まだできていない部分もあるかもしれません。担当部署の私たちは慣れてきていますし、簡単なので、大丈夫です。

メディフォンや遠隔医療通訳への期待をお聞かせください

遠隔での通訳は大変な部分も多いと思いますが、希少言語の対応が柔軟にできる、というのは大きな強みだと思います。必要に応じて、私たちも病院のトレンドをお伝えしたり、情報共有したりすることで、さらに強化できるのであれば、協力していきたいと思います。また、今後は、すでにメディフォンでは対応されているヒンディー語、あとはパキスタンに多いウルドゥー語のニーズも出てくると思うので、対応言語は広げていただけると助かります。なにより、医療通訳者の養成は、業界全体の重要な課題だと思っています。ハードで何かカバーできることではなく、医療通訳そのものの質を向上していく、養成していく、ということが先決だと思っています。ぜひ、希少言語含めて、医療通訳者の育成、増強をメディフォンが牽引していってもらいたいです。