mediPhone導入事例インタビュー

株式会社ジャパングレイス様

取締役 鍋島様 客船部 笹川様
シップナース:後藤様

ピースボートクルーズを企画・実施する株式会社ジャパングレイス。多国籍な乗客とクルーが長期間を共にする船上において、診療室での多言語対応は長年の課題でした。 この度、メディフォン株式会社の「mediPhone(メディフォン)」をご導入いただいた背景や導入後の変化について、導入担当者様にお話を伺いました。

決め手は「逆翻訳機能」による安心感と、コスト・人材確保のメリット

株式会社ジャパングレイス様

アジア・アフリカ・ヨーロッパ・北中南米・オセアニア・南太平洋など世界中、200以上の港へ訪問実績のあるパシフィック・ワールド号

ーー数あるサービスの中から、メディフォンを導入された決め手は何だったのでしょうか?

大きく2つの理由があります。1つ目は、AI翻訳の分かりやすいインターフェースと「逆翻訳機能」による安心感です。話した言葉が文字になり、それが翻訳されるだけでなく、「自国語に訳し直された文章(逆翻訳)」も表示されるため、医療現場において「自分の言葉が相手にどう伝わっているか」をきちんと確認しながらコミュニケーションが取れます。患者様にとっても、微妙な症状のニュアンスを母国語で的確に伝えられることは、一番伝わりやすく大きな安心に繋がります。

2つ目は、コストメリットと人材リソースの解決です。船という閉ざされた空間で長期間乗船していただく各言語の医療通訳者を複数名雇うことは、コスト的にも人材確保の面でも現実的に不可能です。それが、メディフォンのサービス一つで多言語対応を網羅し、一元化できるというのは、導入を決める上で非常に大きなポイントでした。

また、他社と比較検討する中で、メディフォンの担当者様が非常に親身に相談に乗ってくださったことも大きかったです。社内で初めての取り組みを進めるにあたり、些細なことでも相談しやすいサポート体制に魅力を感じました。

診療室内で対応が完結。スタッフの精神的・時間的負担が大幅に軽減

株式会社ジャパングレイス様

船内診療室の入口と入院用個室・処置室

ーーメディフォン導入後、現場にはどのような変化がありましたか?

一番の変化は、「翻訳を使って診療室内で対応が完結できるようになった」ことです。

これまでは、言葉の壁があるたびに外部の一般スタッフをその都度呼び出さなければなりませんでした。導入後はその必要がなくなり、自分たちだけでマネジメントできるようになったことで、呼ぶ側(医療スタッフ)と呼ばれる側(一般スタッフ)、双方の精神的・時間的負担が大きく軽減されています。

常に外洋を航行する船舶という特殊な環境下では体調管理が難しく、1日1時間半から2時間といった限られた診療受付時間に、多い時では30名ほどの患者様が来院することもあります。そうした忙しい現場だからこそ、メディフォンを使って導入前よりスムーズに現場が回るようになったことは大きな成果です。

ーー診療室で実際にメディフォンを使用されてみて、操作感や工夫されている点はありますか?

世界各地の海域を移動する、移動型拠点という性質上、どうしても電波のタイムラグが発生することがあるため、最初はタイミングを掴むのに少し慣れが必要でした。一気に長文を話すと、うまく翻訳されないことがあったため、話す間や長さを調整して区切りながら話すなど「使い方のコツ」を掴みながら活用しています。

実際に使ってみて助かっているのが、薬の処方時の説明です。投薬指示の際に、AI翻訳された説明文をすぐに書き写して渡せるため、対応時間が短縮されました。さらに、メディフォンは逆翻訳機能で「自分の発言がどう翻訳されたか」を画面上で確認しながら患者様に見せることができるため、誤った指示が伝わっていないかを互いに確認でき、とても重宝しています。

ーー「AI翻訳」と「プロの通訳(電話・ビデオ通話)」の使い分けについて、現場ではどのように判断されていますか?

日常的な症状確認などはAI翻訳で十分にコミュニケーションが取れますが、「保険の診断書」などに関わる複雑な説明をする際には、AIでは細かいニュアンスが伝わりきらない限界を感じることがあります。そういった込み入った話やニュアンスを正確に伝えたい場面では、やはり電話などでプロの通訳者に入ってもらう方が確実だと感じました。

ビデオ通話に関しては、まだ頻繁に利用が出来ていないのですが、「最悪の場合、ビデオコールを繋げばプロの通訳者の顔を見て対応してもらえる」という選択肢があること自体が、保険的な意味合いで、安心感につながっています。

今後の展望:誰もが安心して過ごせる船旅を目指して

株式会社ジャパングレイス様

クルーズ訪問先での観光の様子(PHOTO:PEACEBOAT、片岡和志、水本俊也 )

ーー 今後の展望についてお聞かせください。

現在はAI翻訳の活用が中心ですが、今後は画面越しにプロの通訳者が対応してくれる「ビデオ通話通訳」の利用も現場に浸透させていきたいと考えています。対面で人が翻訳してくれる安心感は格別ですし、日本の医療ニュアンスと患者様の母国語のニュアンスの両方を汲み取った質の高い通訳は、大きなメリットになると感じています。

船という閉鎖空間で、日々の乗客の健康を守る看護師や医師の負担を少しでも減らしたい。 そして、言葉の壁を受け入れることで、多国籍なすべてのお客様が安心して楽しめる船旅を提供していきたいと考えています。

今回mediPhoneを導入された株式会社ジャパングレイスの提供するクルーズについては、公式サイトをご確認ください。
ピースボートクルーズ公式サイト