mediPhone導入事例インタビュー
株式会社ONODERA USER RUN様
国内支援本部
本部長 関根 朗浩様
外国人財支援員 タィイ ピュー ソー様
国内企業で活躍する特定技能外国人の健康管理に活用。
国内受入れを統括される関根様と、支援員としてサポートを担当されるタィイ様にお話を伺いました。
(2024年5月8日インタビュー実施)
特定技能外国人を育成し日本企業に紹介 国内での生活もサポート
お話を伺ったタィイ様(写真左)、関根様(写真右)
Q. 貴社の事業概要について教えてください。
関根様:
弊社では、特定技能外国人の教育と日本企業への紹介、そして入国した後のサポートをおこなっています。
教育については、アジア各国に学校を作り、日本で働きたいという人を集めて無償で教育を提供しています。特定技能*の在留資格が取得できるカリキュラムを組んでおり、資格が取れた人については、介護や病院を中心に人材不足に悩んでいる日本国内の法人様にマッチングをしています。
我々国内支援本部は、特定技能外国人を受け入れる際のサポートや相談受付をしています。入国して最初は日本語が堪能ではないので、電車の乗り方から市役所での手続き、銀行の開設なども含めて支援しています。
*特定技能とは
国内人材を確保することが困難な状況にある産業分野において、一定の専門性・技能を要する業務に従事する外国人向けの在留資格です。詳細は在留資格「特定技能」とは/国際人材協力機構からご確認いただけます。
医療の専門性が必要な判断に難しさ 緊急対応にも課題を感じ導入
Q.メディフォンのAssistance Line導入の背景について教えてください。
関根様:
外国人個人や紹介先の法人様から医療に関する相談を受ける際、私たちでは判断しかねるケースが多くありました。
医療のサポートには、日本語に加えて専門知識が必要になります。たとえば、腰が痛いと相談があった時に、ただの腰痛なのか、内臓から来るものなのか判断が難しい。案内する病院も整骨院なのか普通の病院が良いのかなど、判断しかねることがありました。
あとは困ったケースとして、自国から持ってきた薬を飲んで良いかと相談される場合があります。我々も専門家ではないためその薬が本当に効くのかわからず、各所に確認を重ねるうちに対応に大きく時間がかかっていました。
緊急を要する場合にすぐに対応ができないのも課題でした。人手が足りない法人様に紹介しているケースが圧倒的に多いので、例えば病院に連れて行くのに片道2時間かかるとなると、緊急を要する場合はすぐに対応してもらえません。
そういった中で、メディフォンから医療通訳や、病院を探す・予約するサービス(mediPhone Assistance Line)を紹介されました。医療の相談対応には先ほどのような不安もありましたし、今後も必要になってくると思い導入することになりました。
相談対応をしていた職員の負担が軽減 母国語対応で相談者も安心
Q. 導入後、効果を感じられていますか?
タィイ様:
今までは相談を受けて病院を探して紹介しても、その病院が本当に適切なのか分かりませんでした。メディフォンは医療の専門性がある方が対応してくれますし、例えばミャンマー人からの相談であればミャンマー語の通訳の方にすぐに電話を繋いでくれます。相談する本人にとっては、私たち支援員に相談するのと同じように自分の言語で話を聞いてもらえる点はとても大きいと思います。
関根様:
これから入国者が増えてくると、彼女たち支援員が受ける相談の数もどんどん増えていきます。そうなるとどうしても返答が遅くなってしまうことがあるので、相談受付を委託できるのは大きいです。
遠方での通院で活用 会社の費用負担も軽減
Q. 実際にメディフォンを活用していただいた事例があれば教えてください。
関根様:
健康診断の後に病院に行く必要があったケースで利用しました。医者に何かの数値が足りないと言われ、病院に行きたいというのですが、支援員が一緒に行っても理解できる内容なのかわからない。しかも場所が静岡県の熱海で、すぐに行ける場所ではなかったんです。
そこで、メディフォンの医療通訳に対応をしてもらいました。支援員が同行していたら行って帰ってくるだけで1日かかってしまいますので、交通費や労務費という点でも影響は大きかったです。
病院探しから予約まで一気通貫でサポート 気軽に相談できるように
Q. 実際にご利用いただいた方からの感想があればお伺いできますか。
タィイ様:
メディフォンに相談した本人から聞いたのですが、場所を伝えると病院の候補を教えてもらえ、予約についても「何時に予約しました」と病院の住所と一緒にメッセージで送ってもらったそうです。私がやらなくてはいけないことを、1か所への電話でここまで対応してもらえて、とても助かっています。
関根様:
病院で診てもらうとお金がかかるので、相談に行かない人は結構多くいると思います。メディフォンに相談すると、すぐ行った方が良いか、2、3日様子を見てみようかなど電話で聞けるので、安心感はかなりあると思います。入国時に案内を配って、身体に心配がある時はメディフォンに連絡するように伝えています。
専門性のある外部への委託で、支援スタッフの不安も解消
Q. 外国人従業員の方への健康支援を検討されている企業へ向けて、Assistance Line導入のメリットを聞かせてください。
関根様:
例えば、結核にかかって来日した人に対して、咳が続いているという理由で「咳止めを飲んでください」「マスクをしてください」というような指示を医療知識のない人が独断でしてしまうと、大きな問題になる危険性があります。
看護師など医療の専門性を持った方から「咳はいつから止まらないのか」「こういう疑いがあるから病院に行ってくださいね」などと言っていただけると、企業の衛生管理も引き上げられるのではないかと思っています。
また、通訳の中でも、病気に関しては本人への伝え方がとても難しいものです。支援員は、責任感からどのように伝えたら良いか悩むケースが多いと思いますので、専門性のあるサポートをしてもらえるのは非常にありがたいです。
医療通訳の品質についても、一貫したレベルで対応をしてもらえているのは大きいです。一刻を争う病気もありますので、通訳する人によって内容が変わるとリスクが高くなってしまいます。相談も通訳も、医療の専門性を持った方にサポートいただけることで、社内の支援スタッフの不安も解消できたと感じています。