導入事例インタビュー

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磐田市立総合病院様

磐田市病院事業管理者兼病院長
鈴木昌八 先生

現在の外国人患者の受入れ状況を教えてください

磐田市がある中東遠地域と呼ばれる圏域には、外国人を雇用する自動車メーカーの工場や事業所が多数存在することもあり、ブラジル人をはじめとする外国の方々が多く住んでいます。このような就業環境や外国人技能実習制度の見直し、インバウンド施策の影響もあり、市の人口における在住外国人の割合は徐々に増えてきています。当然、当院を受診する外国人患者さんの数も多く、入院・外来を合わせると年間約11,000人を超える患者さんの診療に当たっています。やはり、来院されるのは地元の企業に勤める在住外国人が多く、勤務中に生じた外傷等を含め、救急で受診される方が多い印象です。

外国人患者受入れ体制整備事業(補助金)活用のきっかけや効果についてお教えください

磐田市立総合病院様

外国人患者さんだけではありませんが、どうしても発生してきてしまうのが、未収金問題です。未収金の一部をサポートしてくれる都道府県があるという話を聞き、静岡県に問い合わせをしました。未収金のサポートは行っていなかったのですが、外国人向けに日本の医療現場や保険制度等の理解を促進できるものを対象とした補助制度が設けられていることを知りました。そこから、補助金を活用したデジタルサイネージ購入へと繋がりました。デジタルサイネージ導入の理由としては、JMIP(外国人患者受入れ医療機関認証制度)受審の際、院内の案内板等について多言語化の指導を受けたのですが、案内板を一から全て変えていくよりもデジタルサイネージで多言語表記ができたら、その一面を見ながら理解いただけるのではと考えたからです。今までたくさん貼っていた掲示物の一部をデジタルサイネージに表示することによって、すっきりしたのはもちろん、待ち時間に様々な情報を提供できるようになったと思います。

外国人患者受入れにおける今後の展望をお聞かせください

この先コロナ禍が終われば、高齢・人口減少時代の日本には、外国人労働者が働き手として益々必要になります。当市でも外国人比率が高まることが予想され、日本人と同様に安心、安全な質の高い医療を提供できるように、診療内容、院内の機器等のレベルアップを図っていきたいと考えています。加えて、外国人患者受入れ医療機関として、医療安全の面からも円滑なコミュニケーションを常に心がけて診療に当たる所存です。

外国人患者受入れの体制整備を検討する医療機関へ向けて、アドバイスがあればお聞かせください

もし外国の患者さんが増えてきているのであれば、まずは言語を含め来院された方の各種データを取り、利用可能なツールの導入や、通訳対応を検討していくのが良いと思います。ただ、コミュニケーショントラブルは言語の問題だけでなく、習慣や文化の違いが大きな原因となることがあります。受入れ医療機関では、これからの多文化共生社会を見据えて、異文化の理解を深めていくことが大切です。受診者の中には、無保険者であったり、旅行で訪れた観光地で病気になる方もいます。そのような方々を保険診療として扱うか否か等の取り決めも医療機関内で必要になってきます。また、先程挙げた未収金対策等も含め、他の先進的な取組みを行っている医療機関に話を聞いたりすると、何か解決の糸口が見つかってくるはずです。